2006.08.25
更生保護女性会・ミニ集会を終えて

なんと言っても、地元の方から私に講師になって欲しいと依頼されたことは、とても有意義であり、ありがたいことでした。35名以上の方々に集まっていただき、豊実船渡地区からは10名の参加でした。そのの中には今まで一度も和彩館に顔を見せたことのない方もお出でになりました。

女性会からすれば講師には社会を明るくするにはどうすべきかを講演してもらうことがねらいだと思います。私は実践面でコスモ夢舞台つくりや、体験学習の受け入れまでの流れを語りながら実は、それが社会を明るくする一つの方法ではないかと言うことにしました。

パワーポイントを使いながらコスモ夢舞台がここまで来られたのは素晴らしい仲間がいたことと、目先の利益やおもしろさだけを求めていたのではなかった。もちろん自分が参加して感動することを前提にするが、社会に新風を吹き込むこと、地域の活性化までも視野に入れての構想であったこと。等々を語りました。

講演終了後、阿賀町保護司会長さんから、このような受け入れがあることを知らなかった。
この地域で犯罪が少ないのは自然環境の力によるところが大きい。そして佐藤先生の作品もその現れであろうが、アートを核にして、生徒の育成まで考えていることは素晴らしいことですと感想を述べて下さいました。

反省会において山口副会長が開口一番、今日はありがとうございました。本日の集会は成功でしたとご挨拶いただいた。
さらに、質問、感想発表の時間帯でも、「佐藤先生は教師を辞めたとおっしゃっていましたが、その精神は体験学習の時も変わらず、今も教師としての使命を抱いているのだなと感じました。ここに来た生徒さんは幸せですね」と発言してくださった。この点については、他の役員の方からも同じことを言われました。

また、先日、畑でサルよけのネットを張っていらっしゃいましたが、先生はどのように感じているかを伺いたいともおっしゃった。私は、「困ったと困った」と言っているだけでは何も解決しない。目先の利益だけを求めるのではなく、杉などを植えないで栗の木などの照葉樹へ植え替えることが大切だと皆様の前で申しました。

波多野さんは感動の材料はここにある、生徒児童がここに来ればいい。お金を出してカブトムシを買うのではなく、汗を流すこと。労せずして感動など生まれないと言われました。
感動しなさいと子供に言っても、大人が感動ある生き方をしていないで、どうするのか。皆さんは感動する材料を提供されているのですよ。と表現したかったのでしょう。うれしい言葉です。

さらに、「冬のことですが、奥様(家内のこと)がこれから埼玉に行ってきますと言って、雪道を苦にする様子もなく走り出す姿を見てすごいと思いました。すべてに渉って新しいことに対してこのように挑戦するその勇気が素晴らしい」と述べられた。こちらは逆に、地元の方にしては珍しくユニークな視点でもって理解される彼女の感覚の鋭さに触れたことがうれしかった。
また、役員の方、皆様がおっしゃって下さった言葉は、ここまでやれたのは奥様の内助の功があったからでであるということでした。

古山さんは、家のお父ちゃんも仕事が早く終ると、決まってカクチュウ(佐藤家の屋号)に行っている。回りからも、父ちゃんも夢が見つけられてうれしいのではないかとも言われた。人と人のつながりの大切さと、それによっていろいろなことが実現していることを感じておられるようだ。

いい大人が「夢だ、夢だ」などと言っていると、まったく子供みたいでしょうがないと一蹴しまうのが現実だが、その中でもやり続けている。そんな子供のように純粋で素晴らしい仲間の存在のことも話された。その夢はただ単に、魚釣りやゲートボールをやるだけの関係ではなく、もっと大きいものであると感じていただけた方もあった。

ともかく地元の男の方たちとは、なかなかこのような点まで踏み込んで話は出来ませんが、地元の女性たちとこのような会話が出来たことはきわめて有意義であった。皆さんは豊実地区において素晴らしい感覚をお持ちであると感謝申し上げました。

改めて、コスモ夢舞台つくりが出来る、参加することができるのは、とても高い理想と実行力のある仲間がいないとできないことだと思いました。単なる興味半分の人間が集まっても続かないということです。そう思うと出会った仲間に心から感謝しています。(K.S