2011.5.29
宮崎からの訪問者
佐藤賢太郎

私は2009年にEUジャパンフェスト日本委員会の招待で欧州文化首都芸術祭に参加させていただきました。その折、同じく招待されていた宮崎市からお出でになったケイコさんにお会いしました。

その際に「是非コスモ夢舞台に行ってみたい」と言われておりました。当時、彼女は教員をされていました。あれから時が過ぎ、東日本の震災が起き、行動するきっかけになりました。東松島の方々に何かお手伝いをしたい、そんな想いで東松島に行く前にコスモ夢舞台に立ち寄られたのです。なぜ東松島か、それは「佐藤さんがいてくれて東松島に行くことになりました」ということだそうで、人のつながりに感謝しておりました。

これもEU・ジャパンフェスト日本委員会が結び付けてくださった賜物であります。ケイコさんは船とバスで新潟までお出でになり、列車で豊実に10時47分に到着されました。

 早速、水芭蕉の田んぼで雑草とりをともにしました。そして田んぼ夢舞台公園構想を話しました。今までに無い公園化ですね、と感動してくださいました。その後、風呂焚き用の薪割を体験されました。何といっても贅沢な桃源の湯に感嘆されました。

 彼女が教職を定年前に退職されたのは、イギリス人のご主人の才能を活かすべく、自らの人生を選択する行動でした。そして、今回東松島に行くのも自分自身のボランティア活動のはじまりでありました。

夜は食事をしながら、コスモ夢舞台のコンセプト「我と人と自然の支え合う生き方」のコスモ夢舞台塾を語り、ケイコさんの生き方などを話し合いました。とてもさわやかな方でした。人生でこうした出会いをいただくことは仕合せであります。これもコスモ夢舞台を創ればこそだと仲間に感謝いたします。 

翌日は狐の嫁入り彫刻見学、制作見学などをしていただきました。そして、お昼時間にユニークな話をしてくださいました。生徒に「何になりたいか?」と質問したところ、「金持ちになりたい」と答えたそうです。するとケイコ先生は「金利の儲けやいろいろ計算ができないと儲けられないよ」と答えたそうです。だから儲けるには勉強しなければならないと言うのが落ちでした。教育も創造力が無いといけませんね。心情だけではなく創造力です。これは全ての職業でもいえることでしょうか。

「もう一度豊実に来たいです」と言っていただいた嬉しい訪問となりました。「あなたは人疲れしませんか」、とケイコさんに聞きました。「相手によります、佐藤さんはそんなこと無いでしょう」と言われましたが、私もそうです。

ケイコさんが滞在中にいろいろな方が見えるもので、「佐藤さんのところには人が寄ってくるのですねと」言われました。こんなさわやかな方との出会いも、「人生は楽しからずや」ですね。28日は9時までに仙台に着きたいとのことで、私は早朝会津若松まで車でお送りしました。今回は後方での応援にまわりました。