2007.08.16
2007国際交流1-1

一日目 8月16日

午前11時ころ芸術村からポルトガル女性がスタッフ3名に送られて石夢工房にやって来た。施設の案内、作品制作について話し合った。彼女たちは環境の変化に非常に喜んでいた。

早速昼食を済ませ午後の仕事となった。イネスさんは石の彫刻をしたいということで石の選定と道具を貸すことにした。運ぶのも自分でしてもらうようしてみた。細腕ながら石も持ち上げ結構動かしていた。軽装備ながら、道具を使ってほこりを諸共せず制作していた。向こうでもやっていた事がわかった。のみを使い道具を使い早いスピードで進めていた。

一方リタさんは私と首を彫塑粘土で制作する事にした。お互いの顔を見ながら粘土付けをする。久しぶりの首つくりであった。ずーと以前にメキシコの女性の首を制作した以来のことであった。使っていない粘土なので調整ができていなくベタベタで仕事が遅かった。お互いの顔を見ながらとは初めての経験であった。リタさんは石の切る道具の音が苦手でヘッドホーンを付けたり外したりして「すみません」と言っていた。

そんなところに古山さんが村の子供を連れて見学にやって来た。「なにしてんの」子供の第一声であった。古山さんもニコニコして話していた。そこには言葉の壁は無かった。家内もお客さんを連れてきた。国際交流の小さな一歩であった。

さらにリタさんは自分の持ってきたタイルが私の窯にいっぺんに入ってしまった事に大変喜んでいた。芸術村では大きい窯が無い。芸術村でできないことをこの夏に研修しようとやって来た。日本のように計算して四角四面で考えるのでなくいろんなことを含めて行動する。良くぞ動くと感心した。もちろん芸術村の寛容さもあってのことである。芸術村も私もお互いに生かしあい、日本の素晴らしさとなってほしいと願うものです。

夕食は家内を交え4人で食事をしたがとってもおいしいと喜んでいた。英語と少しの日本語、本の少しのポルトガル語。家内も否応なしに英語と少しの日本語会話に入る。(佐藤賢太郎)