2008.08.17
益鳥ツバメの働き

 私にとって農を考えるとは、ほんの少しでも農作業をすることによって農を考えることなのでないかと思う。我が家の田圃を貸して米を作って頂く事になった。しかし作る方は遠路の為、そうそうたんぼにこられないので、毎日の水管理と頻繁に行わなければならない草刈はすべてこちらですることになった。そしてこの水管理と草刈がいかに手間がかかるのか思い知ることになった。こんなはずでなかったがこうして米つくりにいつの間にか携ってしまった。しかしこうして農を考えることになってきた。

今日も田圃の水はどうか、稲穂も出揃って水を完全に止めたほうがいいのだろうか電話でうかがった。ふと気がつくとツバメたちが田圃の上を飛び回っている。きっと虫を食べているのだろうと、で想像はしていた。今日は夕日のさす頃であった、稲穂の上をツバメが縦横無尽に勢いよく旋回している、交通信号もないのによくお互いぶつからないものだと感心する。よく見ると小さな虫が夕日の太陽の日に当たり小さく白く見えた、するとさっとツバメが飛んできて虫は消えている。次から次と虫を飛びながら口に入れている。初めてツバメが虫を捕獲する姿を発見した。目でその瞬間を見てとても感動した。一羽のツバメが口に入れる数は一日何千匹なのかと思ってしまう。ツバメが益鳥と言われるのを実感しました。田圃に糸を張ったらツバメも怖くて飛べないだろう。その分、虫はとりに食べられず大発生することになるのだろう。自然のバランスを感じました。また私はツバメたちが元気で飛び回ってくれることに感謝し、またイネが良く実るようにおまじないし、田圃のふちを歩きました。(佐藤賢太郎)